今回は、中学受験の算数についてです。
中学受験といいつつ、いきなり大学受験の話しなのですが、中学受験時に算数が得意だったひとでも中学・高校のあいだにすっかり数学が苦手になる子がいます。
それだけ中学受験の算数は特殊であり、対策をとっている子が強いです。
勉強のポイントを何かひとつ挙げるとすれば、小学生が中学受験算数の全体像を把握するのはなかなか難しいので、親がどんなパターンがあるかを把握し、ひとつずつパターンをつぶしていくのがいいでしょう。
大学受験でも言えることですが、入試問題は1)基本パターンの問題、2)基本パターンを組み合わせた問題に大別されます。
対策としては例えば青チャートにある基本問題パターンをまずは身につける(完璧に全パターンを身につけるのはかなり大変なので8割くらいでもいいですが)。
するとパターンに当てはまる入試問題がまず解けるようになる(これだけでも合格ができる大学もあります)。
するとあるとき急に基本パターンを組み合わせたレベルの高い問題も解けるようになります。
多くの受験生は基本パターンが身につかないうちに入試を迎えるのです。
逆に基本パターンをほぼ身につけていれば、すごいアドバンテージになります。
中学受験は小学生がしますので、算数の基本パターンを把握して身につけている受験生はとても少ないでしょう。センスのある子は初見でも問題が解けてしまうのですが、親が全体を把握するのを手伝えばその子たちより高得点を狙えますし、入試当日の当たり外れが少ないので確実に合格を勝ち取れます(これは本当に大事です)。
具体的には、植木算、つるかめ算など中学受験特有の解法がある問題を親がすべて把握し、表などにして穴をなくしていくと格段に点数が上がると思います。
またよくある議論として、問題によっては方程式を教えるという方法もありますが、理解が浅いとやけどするので、方程式は算数が得意な子にだけ教えていいと考えましょう。
それよりも中学受験算数の解法のパターンを覚えさせる方が早いと思います。
今回は、大学受験にも通ずる当たり前だけれども多くの受験生ができていない基本パターンを網羅する大切さについて書きました。
高校生にも難しいことなので、中学受験ではぜひ親が手伝ってあげて下さい。