中学入試後が重要

今回は国公立大医学部を目指す場合、中学入試後にいかに勉強への興味を維持するかが大事です。

子供を国公立大学医学部に入れることを考えたとき私立中学へ行くのは有利な面が多いのは確かです。

確かに私の通っていた私立中高一貫校では、例えば3年生のときの私のクラスメイト50人うち、浪人ののち合格した者も含めると、東大、京大、国公立大学医学部に40人くらい入っています。

これだけのクラスメイトが東大、京大、国公立大医学部を目指し見事に合格していくわけですから、情報も豊富ですし、切磋琢磨する仲間も身近にいて、環境としては大変恵まれていると言えるでしょう。

しかし実は私立中高一貫校に合格した者の中にも、途中で勉強をしなくなり成績が急降下する子がいます。

もちろん、芸術の分野やスポーツに目覚めて、その方向で飛躍していく子もいるわけですが、そういう子は稀です。

私の見てきた成績急降下パターンとしては(私の通っていた私立中高一貫校に限ったことかもしれませんが)、
小学校時代にはトップレベルだった子が、ぱったりと勉強に興味を示さなくなり、どんどん成績が落ちていくというパターンです。

つまり勉強はできないわけではないが、やらないのです。
そういう子の場合、中学まではぎりぎり成績を維持できることもありますが、高校の範囲に入るとさすがについていけなくなります。
そういう子の中には、決して地頭は悪くないため、浪人してのちに慶応や早稲田に合格していく子が多かった印象です。

しかし東大、京大、国公立大医学部を目指す子にとってこの成績急降下は避けなければなりません。
なぜなら東大、京大、国公立大医学部入試では以前にも書いたように苦手科目が少ないことが重要で、また受験者層が厚いため取りこぼしができないからです。

私立中高一貫校で成績が急降下したパターンの子の場合、地頭がよければ早慶はなんとかなるが、地頭がよくても東大、京大、国公立大医学部は難しいと考えられます。(まれに3浪くらいすると国公立大医学部に入るパターンもあります。)

つまり中学受験が終わってからも、勉強への興味を維持する必要があるのです。

勉強に興味をなくすパターンを(私の見てきた範囲で)列挙してみます。
1)女子高生との交流に目覚めてしまう(交流していても成績が良い子もいますのであしからず、そういう子はしっかりコソ勉(陰でこっそり勉強)していました)。
2)高校数学、高校英語に入ったあたりでついていけなくなり、あきらめる(高校範囲に入ったら地頭だけではついていけないものです、高校に入ったら地頭が良くても謙虚になって勉強しましょう)。
3)部活が忙しくなり、勉強しなくなる(部活はとても大切ですが、あくまで勉強との両立が前提です)。

だいたいこの3パターンに当てはまるのではないでしょうか。
親としては、このパターンにはまりそうになったら工夫して子供と向き合いましょう。

工夫してというのは、子供の性格に合わせて勉強に対するやる気を戻すように工夫するということです。
モチベーションの上げ方については、またの機会に考察したいと思います。

今回の私の結論は、
子供が勉強に興味をなくすパターンを知ろう
です。

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